こんにちは、
プロシード国際特許商標事務所
弁理士の鈴木康介です。
今日は、日本初の特許の話です。
日本で初めて特許を取得した方は、堀田瑞松さんという方です。
堀田さんは、兵庫県出身で、もともとは刀鞘塗師で、書道や彫刻などの造詣も深かったそうです。
腕が良かったため、宮内庁から多くの仕事を拝命するなど、政府高官とも親交があったようです。
政府高官などから船底の錆の問題を聞いたのでしょう、彼は、船底の防錆塗装の研究を重ね、1885年(明治18年)7月1日に専売特許所(今の特許庁)へ出願し、同年8月14日付で特許権を取得しました。
もともと漆に関する知見を持っていたので、それを船底の錆問題を解決するために応用したそうです。
これを記念して、8月14日は専売特許の日となっています。
他分野の知識を使って問題を解決したというのもすごいと思いますが、最初の特許権者が芸術家っていうのも素敵ですね。
なお、彼の発明については、日本化工塗料株式会社のページに詳しく書いてあります。
お読み頂きありがとうございました。
2009年1月4日日曜日
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