こんにちは、
プロシード国際特許商標事務所
弁理士の鈴木康介です。
今日は、中国の裁判体制改革試行の話です。
現在、中国では、一つの知財紛争が、刑事訴訟・行政訴訟・民事訴訟と別々の訴訟において、紛争解決の長期化が発生したり、判断の矛盾が発生したり、司法資源の浪費が発生しています。
そこで、三審合一を目指した裁判体制改革試行が行われています。
(三審合一とは、「知的財産権事件の民事、刑事、行政三審合一」の略称です。)
現在、大きく分けて、浦東モデル、福建モデル、西安モデル、武漢モデル、重慶モデル、北京モデルの6つのパターンが試されています。
ユーザ側としては、訴訟手続き自体には影響が無いようなのですが、判断基準の統一や、紛争解決が早まることが期待されます。
一つの国の中に、複数の制度が存在する、この裁判体制改革試行もそんな中国の側面をよく表していると思います。
どんどんマニアックな方向に行っている気がしますが、お読み頂きありがとうございました。
ご意見・ご感想をお待ちしております。
<参考>
中国司法制度における知的財産権分野の「三審合一」に関する調査報告書
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