こんにちは、
プロシード国際特許商標事務所
弁理士の鈴木康介です。
今日は、簡単な発明開発手法の話です。
TRIZってご存知ですか?
アイデア開発の手法です。
結構有名な手法らしく、はじめよう!カンタンTRIZ―頭の片隅にあるアイデアをかたちにする本を前務めていた特許事務所の方に進められました。
この本によれば、アイデア開発は、
1.機能分析
2.アイデア出し
3.実用性の評価
という3つのステップで構成されるそうです。
1.機能分析
問題点を一般化することが重要だそうです。
たいていの問題は、一般化すれば、以前誰かが解決したことがある問題となるそうです。
例えば、日本酒の味の向上に、カメラの現像液の攪拌の原理を応用したそうです。
(同じ液体という一般化をしたそうです。)
そして、問題を解決するための機能(入力と出力との関係)を分析し、抽象化することによって他分野の技術が導入しやすくできるそうです。
また、機能を分析するときには、
(A)前処理・主処理・後処理に分けて考える。
(B)主処理のプロセスを時系列に考える。
(C)プロセスや、構成要素の目的を考える。
と考えることによって、機能を扱いやすい大きさのサブ機能に分割することができます。
2.アイデア出し
以下の8つの観点からアイデアを抽出していきます。
○分割:機能を分割する?統合する?
○先取り:前もって処理をさせてみる。
○逆発想:構成や順序を逆にしてみる。
○ダイナミック:動かないものを動かす。動くものを固定する
○周期的作用:連続処理を周期的な処理に変えたら、周期を変えたら?
○災い転じて福となす:有害なものを無害にする方法を考える。
○セルフサービス:自己組織化できないか。
○パラメーターの変更:何かのパラメータをいじってみる。
3. 実用性の評価
アイデア出しでたくさん出てきたアイデアを絞るため、実用性の評価を行います。
これは、以下の3つのポイントで考えるようです。
○なくてはならない特性を持っているか。
○あってはいけない特性をもっているか。
○信頼性はあるか。様々な条件を変化させ、信頼度が高いかなどシミュレーションする。
TRIZは、一見単純そうですが、クレームを展開する際などに参考になりますよ。
だまされたと思って、ぜひ、おためしあれ。
<今日のまとめ>
1.TRIZは特許請求の範囲作成の際に参考になる概念だと思います。
お読み頂きありがとうございました。
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