こんにちは、
プロシード国際特許商標事務所
弁理士の鈴木康介です。
今日は、あの時に、シャンプーの商標権を取っておけば。。。という話です。
私が弁理士になる前の話です。
親しい美容師が経営する美容院が、シャンプーを自社開発し、売り出したところ、ある程度人気が出て、荒川区周辺では有名になりました。
その美容師さんは、店員さんが年を取り、美容師として働くのがつらくなったときのために、そのシャンプーを開発したので、これで店員さんたちが年をとっても平気だと思い安心しました。
ところがです。しばらくすると大手化粧品会社さんから、その会社の登録商標と同じ名前のシャンプーだから使うなという警告状が来たそうです。
その美容師さんが、心配になって専門家に相談したところ、大手化粧品会社さんが言う通りだから、シャンプーの販売をやめた方がいいと言われました。
このため、泣く泣く販売をやめたという事件がありました。
次の年、大手化粧品会社さんは、同じ名前のシャンプーを売り出しました。
どうやら、大手系商品会社さんが、商標の登録申請をしたのが、その美容師さんがシャンプーを販売してから少したったぐらいの時期だったようです。
もしも、シャンプーを開発した直後だったら、美容師さんも商標権が取れたのですが、ぼやぼやしているうちに大手化粧品会社さんに商標権を取られ、販売中止という事態になってしまいました。
そんな知り合いの経験から、親しい方には早めに商標を取ることを進めています。
<今日のまとめ>
1.販売する前に商標権はとったほうが良い。
お読み頂きありがとうございました。
2008年12月12日金曜日
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