こんにちは、
プロシード国際特許商標事務所
弁理士の鈴木康介です。
今日は、中国的知的財産権情况の話です。
[2007年の中国の基本データ]
人口 約1,328,630,000人
GDP 3,241.6 billion dollar
一人あたりのGDP 2,440 dollar
GDPの実質成長率 11.9%
[2006年の中国商標出願件数]
中国 約741,942件 この5年間、平均約23.9%の上昇
香港 約23,529件 この5年間、平均約 2.9%の上昇
日本 約143,237件 この5年間、平均約 2.0%の上昇
ただし、中国は、多区分の出願を認めていないので、出願件数が多くなりがちです。
また、中国では、第25類(服など)の出願件数が、84,300件あり、全体の約11%を占めています。
北京・上海・成都では、若い女性の服のレベルが、だいぶ東京に近付いてきているように感じています。
(女性の目で見ると違うのかも知れませんが、平均的な男性の感覚ということで。。。)
また、毎年行く山東省煙台市でも、数年前と比べセンスが良くなってきています。
スーパーに並ぶファッション誌も増えてきていると感じます。
サブプライムローンの影響がどの程度出るかわかりませんが、一度火が付いたファッション欲がそう簡単に収まるとは思えません。
現在のところ、日本の服もデザイン性から人気があるらしいので、早めに中国に商標を出したうえで、Alibabaなどを利用して中国に販路を開拓するのもチャンスだと思います。
[2006年の中国特許出願件数]
中国 210,501件 この5年間、平均約 20%の上昇
香港 13,790件 この5年間、平均約 8%の上昇
日本 408,674件 この5年間、平均約 2%の減少 2001年がピーク
中国は国家戦略として、技術に力を入れているため、今後も出願件数が増えることが予想されます。
また、GDPの伸びや、人口を考えるとマーケットとして魅力があります。
一方、次回の中国専利法(中国の特許法)の改正で、職務発明規定がさらに厳しくなり、専利権を譲渡した時の10%以上の額を発明者に渡すという条項が入りそうです。
この条項が入ると、R&D拠点としてはコストが向上するので、発明の数が減少し、出願件数は抑制されるかも知れません。
自分は、今後数年間は出願件数が上昇していくのではないかと思っています。
なお、中国の基本データは、アジ研ワールドトレンド
出願数のデータは、WIPOのウェブサイトから入手しました。
お読み頂きありがとうございました。
2008年12月13日土曜日
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