こんにちは、
プロシード国際特許商標事務所
弁理士の鈴木康介です。
今日は、豚インフルエンザ(免疫の仕組み その2)の話です。
人間などの脊椎動物では、後天性免疫(獲得性免疫)という仕組みが備わっています。
(無脊椎動物でもホヤなどはもっています。)
後天性免疫とは、キラーT細胞による細胞性免疫と、B細胞から出る抗体による液性免疫とがあります。
細胞性免疫は、例えば、ウイルスに感染した細胞をキラーT細胞が破壊するという免疫です。
液性免疫は、例えば、血中のウイルスに抗体がくっついて、感染を防いだりします。
どちらの免疫も、一回ウイルスに感染するなど教育されると、次回感染した場合に、すばやく立ち上がり、体内でウイルスが増殖するのを阻害することができます。
このため、一回目の感染時には、後天性免疫が活性化するのに時間がかかるため、症状が重くなりがちですが、二回目の感染時には、後天性免疫が素早く活性化するので、症状が出なかったり、軽症だったりします。
そして、予防接種をしても一定期間後に後天性免疫が活性化するので、予防接種後にウイルスに暴露しても、症状が出なかったり、軽症だったりするのです。
このため、季節性インフルエンザの予防のためには、流行するインフルエンザに似た種類のワクチンを使って、流行する前に予防接種をする必要があります。
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2009年4月30日木曜日
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