2011年3月2日水曜日

中国でのクレーム対応のコツ?

こんにちは、 あとで読む
プロシード国際特許商標事務所弁理士の鈴木康介です。
今日は、中国でのクレーム対応のコツという話です。

日系企業がクレームの対象になっているのでは無いかとTwitterで質問がありましたので、よくある失敗を書きました。

逆の事をすれば、クレームの発生が減ってくると思います。

1.中国人と他国民とを差別する

例えば、日本やアメリカでリコールした製品を中国ではリコールしなかった場合、中国人の命を軽く見ているのではないかと考えられてしまいます。

また、例えば、日系飛行機でトラブルがあった際、日本人及び欧米人と、中国人とは、飛行機変更、宿泊先、食料、防寒用品の提供で異なる対応を行ったようで中国全土で問題となりました。

中国人から不信感を持たれないような対応が必要です。

2.PRをしない。

中国では、隠匿の美徳は、基本的に無いと思った方が良いです。

例えば、四川の地震の際、中国企業や中国の芸能人たちは、こぞって寄付額をアピールしました。

また、こんな感じでアピールする人もいます

赤いのがお札の束です。。。   新浪より転載

さすがに、これはやり過ぎと言われている※1ようですが。。。

このように、中国はアピールする文化※2です。

これ以外にも記者発表や、工場見学など PR(Public Relation)活動を計画的に行い、マスコミ、地域住民と良い関係を作ると、評判が良くなり、良い会社という前提で見てもらえます。

3.現地の商習慣に合わせない

中国では、品質が非常に悪い物が販売されています。

例えば、自分ですと袖の色が異なっている服を買ってしまった事があります。
(つい、気を抜いてしまい中身を出すのを忘れてしまいました。。。)

その分、返品はすぐに応じてくれるという印象があります。

これに対して、一部の日系企業は、返品になかなか応じないため、イメージを悪化したという話を聞いたことがあります。

日本の商習慣は良い点も非常に多いですが、最初は現地の商習慣に合わせたほうがクレームが発生しにくいと思います。

ぜひ、多くの企業がうまくいくことを願っております。

<参考>
※1 Kinbricks News「成金式慈善」ってありですか?「中国一の慈善家」の台湾訪問に批判

※2 他民族国家で、地域ごとに文化風習が非常に異なるので、アメリカやインドのように、行為や気持ちを明示しないとわからないという背景事情があると思っています。


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