こんにちは、
プロシード国際特許商標事務所弁理士の鈴木康介です。
今日は、中国で人気の日本のコンテンツの話です。
中国では、日本のアニメの海賊版がネットにアップされています。
このネットにアップされた日本のアニメで日本に興味を持ち、留学してくる中国人も多いようです※1。
例えば、義理の従兄弟は、聖闘士星矢や、封神演技※2が好きで、親日感情を持ったようです。
他にも中国では、火影忍者(Naruto)や、死神(Bleach)や、海賊王(One piece)などのメジャー作品だけでなく、狼與香辛料(オオカミと香辛料)※3や、無頭騎士異聞錄!!(デュラララ!!)※4なども人気があるようです。
今までは、中国では著作権違反の作品が多く、日本側に利益がほとんど入っていませんでした。
しかし、最近状況が変わりつつあり、中国政府が著作権違反に徐々に厳しい姿勢をとりつつあります。
そして、中国企業が日本のコンテンツホルダーにライセンス契約を持ち込むケースも出てきているようです。
日本は、中国やアメリカなど諸外国と比較すると、政治的な制限もないですし、宗教上の制限もほとんどないという表現に対する制約が少ない国です。
そして、日本には、よい作品も悪い作品も含め多様な作品に触れて消費者の判断力が向上し、その厳しい消費者にコンテンツメーカーは鍛えられ、世界で勝負できる作品が生み出されてるというサイクルがあると思います。
この日本の強いソフトパワーを活かせるよう我々知財関係者もがんばらないといけませんね。
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お読み頂きありがとうございました。
ご指摘やコメントを頂ければ幸いです。
<参考>
※1 30代前半の中国人だと、少年探偵コナン、ドラえもんなどの話題をふるとついて来れる人が多いような気がします。
※2 封神演技の公式サイト
※3 このライトノベルがすごい2007の第1位の作品です。また、大陸浪人のススメで中国で起きた騒動についての記事が掲載されています。
※4 池袋を舞台にしたライトノベルで、このライトノベルがすごい2010で9位の作品です。
※5 人民日報日本語版にも著作権侵害の取り締まりキャンペーンの記事が掲載されていました。国産アニメの喜羊羊など、国内産業が育ちつつあるので、著作権保護を強化するようになったのかもしれません。
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2011年3月10日木曜日
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