プロシード国際特許商標事務所弁理士の鈴木康介です。
今日は、早安・おはよう・अच्छा सुबह(中国商標の類比)の話です。
中国商標の世界で、日本語は、図形の一種として認識されます。
例えば、ソニーは、 「索尼」や、「Sony」ですと、通常の中国人からは、文字として認識されますが、「ソニー」は図形として認識されてしまいます。
このため、中国商標の類比判断では、「索尼」と「Sony」が、類似商標として判断され得ますが、原則的には「ソニー」と「Sony」とは非類似として判断されます。
見慣れない外国語は、外国語と認識できても、意味や発音がわからないので、仕方が無いところがあると思います。
例えば、「おはよう」を様々な言葉で調べてみました(どの程度ご存じですか?)。
○早安(簡体字)
○good morning(英語)
○Guten Morgen(ドイツ語)
○좋은 아침(韓国語)
○góðan daginn(アイスランド語)
○صباح الخير(アラビア語)
○אַ גוטנ מאָרגן(イディッシュ語)
○доброго ранку(ウクライナ語)
○טוב בבוקר(ヘブライ語)
○καλημέρα(ギリシャ語)
○დილა მშვიდობისა(グルジア語)
○อรุณสวัสดิ์(タイ語)
○अच्छा सुबह(ヒンディ語)
たぶん、早安や、Good morningや、Guten Morgenぐらいまでは、ご存じの方が多いかもしれませんが、他の言語は、発音などわからないと思います(少なくとも自分には発音できない言語が多いです)。
そして、一般的な中国人にとって、カタカナやひらがなを見ると、発音も意味がわからないけど、日本語だろうと思うようです。
ちょうど我々が、ハングルを見ると韓国語だろう思うような感覚のようです。
このため、中国進出時に、中国語と英語の商標のみを取得したため、カタカナの商標を第三者に取得されるというケースも多くあります。
これを防ぐために、中国語と英語の商標だけでなく、カタカナの商標も併せて中国で商標出願することをお勧めします。
お読み頂きありがとうございました。
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