2011年1月6日木曜日

中国の訴訟件数



こんにちは、

プロシード国際特許商標事務所

弁理士の鈴木康介です。

今日は、中国の訴訟件数の話です。


中国司法制度における知的財産権分野の「三審合一」に関する調査報告書より)

このグラフには掲載されていませんが、

○2009年の受理数は、30626件
○2009年の結審数は、30509件

だったそうです。

このように、中国では、知財訴訟が右肩上がりで増え、2009年には、日本の約60倍の知財訴訟が行われています。

人口が約10倍なので、日本の10倍訴訟があるならまだわかりますが、60倍ですから、かなり訴訟が多い国だといえると思います。

実感としても、中国人は、自己の権利意識が強いので、訴訟などによって権利行使をはかっているのだと思います。

さらに、中国では、出願件数を増やす政策をとっているので、数年後には、さらに多くの企業が知財で武装してくることが考えられます。

今後、中国では、模倣対策だけでなく、自社が他社の権利を侵害していないか調査することも重要になってくると思います。

なお、参考に日本における知的財産権関係民事事件(全国地裁第一審)の新受・既済件数及び平均審理期間のグラフを載せます。
bar chart
(最高裁判所行政局調べ)知財高裁のサイトより

お読み頂きありがとうございました。



Twitter 始めました

@japanipsystem

応援のクリック よろしくお願いします。

にほんブログ村 士業ブログへ

0 件のコメント: