2011年1月22日土曜日

中国で、中国の地名を商標登録することは難しい

こんにちは、 あとで読む
プロシード国際特許商標事務所弁理士の鈴木康介です。

今日は、中国で、中国の地名を商標登録することは難しいことの話です。

中国では、以下の中国の地名は登録することができません。

①県級である県、自治県、県級市、市轄区
②地区級である市、自治州、地区、盟
③省級である省、直轄市、自治区
④香港特別行政区と澳門特別行政区
⑤台湾地区

<中国の行政区分>



但し、以下の場合には、登録される可能性があります。

1. 地名が別の意味を持ち、且つその意味は地名としての意味より影響が強いもの。

2. 商標が地名とその他の文字により構成されて全体として顕著な特徴を有し、公衆に商品の出所への誤認を生じさせないもの。

3. 出願人の名称に地名が含まれるものであって、出願人がその全称を商標として登録を出願するもの。

4. 商標が二つ又は二つ以上の行政区の地名の略称により構成され、公衆に商品の生産地への誤認を生じさせないもの。

5. 商標が省、自治区、直轄市、省都、計画単列市、著名な観光都市以外の地名の表音文字で構成され、かつ公衆に商品の生産地に関して混同を生じさせないもの。

6. 地名が団体商標、証明商標の一部とするもの。

中国商標出願をする日系企業は、地名が含まれる現地法人の名称を中国商標出願する場合に、上記3が関係する可能性が高いと思います。

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※ 中国商標法 第十条 下列标志不得作为商标使用:
县级以上行政区划的地名或者公众知晓的外国地名,不得作为商标。但是,地名具有其他含义或者作为集体商标、证明商标组成部分的除外;已经注册的使用地名的商标继续有效。

※ 県級以上の行政区の地名は中国の民政部により編集出版された「中华人民共和国行政区划简册」が基準とされます。この条にいう県級以上の行政区の地名は全称、略称および県級以上の省、自治区、直轄市、省都、計画単列市、著名な観光都市の表音文字を含みます。

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