2011年2月12日土曜日

中国、情報分野の特許出願数 110万件超に(人民日報もあてにならない。。。)

こんにちは、

プロシード国際特許商標事務所弁理士の鈴木康介です。

今日は、「中国、情報分野の特許出願数 110万件超に」(人民日報もあてにならない。。。)という話です。

2月12日、人民日報日本語版に「中国、情報分野の特許出願数 110万件超」という記事が掲載されていました。

昨年の日本の特許出願が、約30万件なので、あれ?っと思いますよね。

そこで、SIPO(中国国家知识产权局)の专利统计简报2011年01期などを見てみました。

专利统计简报2011年01期には、「2010年では、SIPO受理した発明・実用新案・意匠の出願が約122.2万件あり、25.1%上昇した。その中で、国内申請が、110.9万件で、90.8%、国外申請が、11.3万件で、9.2%を占める。」※1と書かれていました。

また、出願件数の詳細を見ると以下のようになっていました。


国内外三种专利申请受理状况年表より

これからもわかるように、110万件という数は、専利の出願件数全体だったようです。

知的財産権は、専門性が高いので、人民日報の記事であっても、誤報がある場合があります※2※3。例えば、中国の官公庁の発表などであれば、原文に当たるなどそのまま鵜呑みにせずに、裏をとることが重要だと思います(自戒を込めて)。

お読み頂きありがとうございました。
ご指摘やコメントを頂ければ幸いです。

※1 2010 年,国家知识产权局共受理发明、实用新型和外观设计三种专利申请 122.2 万件,同比增长 25.1%。其中,国内申请 110.9 万件,占总量的 90.8%;国外申请 11.3 万件,占总量的 9.2%(专利统计简报2011年01期)
※2 日本でも、大手新聞の記事が、専門家の間では、間違えてない?と話題になることがあります。
※3 人民日報の原文が入手できなかったので、翻訳時にミスが起きている可能性もあります。



応援のクリック よろしくお願いします。

にほんブログ村 士業ブログへ

中国商標の申請相談は、プロシード国際特許商標事務所まで

0 件のコメント: