2008年12月17日水曜日

知財屋のための価値評価入門 その1 DCF法

こんにちは、

プロシード国際特許商標事務所
弁理士の鈴木康介です。

今日は、知財屋のための価値評価入門その1です。

「今日100万円あげるよ!」と言われるのと、「5年後に100万円あげるよ!」と言われるのとどちらがうれしいですか?

普通は、前者ですよね。

何でですか?

5年後だともらいぱぐれるから。。。

そんな見方も正しいかも知れませんが、別の見方もありますよね。

つまり、今日の100万円と5年後の100万円では金銭的な価値が異なるのです。

例えば、複利計算で年1.5%で100万円を運用したとすると、5年後には、107万円になります。
(下がったとは言え、米国の5年もの国債の利率は、12日のデータによれば1.524%ですし、
 他の商品を使っても1.5%ぐらいの運用はできると思います。。。。         )

つまり、今日の100万円は、5年後には107万円なので、5年後の100万円よりも価値が高いのです。

逆に言えば、5年後の100万円の今日の価値は、約92万円(計算は100万/(1+1.5%)^5です。)となります。

このように、将来に得られるお金を所定の割引率(例えば、今回の例では1.5%)で現在いくらになるかと計算する手法をDCF(Discount Cash Flow)法と言います。

明日は、NPVの話を書こうと思います。

<今日のまとめ>
1.DCFは、将来得られるキャッシュの現在価値を求める手法です。

お読み頂きありがとうございました。

テクノラティお気に入りに追加する

0 件のコメント: