2008年10月16日木曜日

特許出願と株価 (トランスジェニック社の株価上昇)

こんにちは、

プロシード国際特許商標事務所
弁理士の鈴木康介です。

今日は、特許出願と株価の話です。

最近、サブプライムローンの問題から始まって、株価がどんどんと下がってきております。

昨日、株式会社トランスジェニック(2342 東証マザーズ上場)の株価が急上昇というニュースがありました。

トランスジェニック社も10月に入ってから、株価が16,000円から9,000円ぐらいまで急落しました。
(参考、日経平均は、10月1日の始値11,396円から最大8,115円まで急落しました。)

ところが、昨日、新規膵臓がんマーカーに対する抗体などの特許出願をしたとプレスリリースしたところ、買い材料となり、始値9,500円から終値10,300円と上昇しました。
(日経平均は、昨日9,390円から9,547円まで上昇しました。)

本日の11時の段階では、日経平均は下がっておりますが、トランスジェニック社の株価が上昇しています。

まだ、今月始めの株価まで戻っておりませんが、特許出願をしたというニュースが株価反転のきっかけになったようです。

どのような状況であっても、症状が乏しく早期発見が難しい膵臓がんの患者さんのために、イノベーションを続け、その成果を特許出願したことが、株価の上昇のきっかけとなった良い例だと思います。

また、最近読んだ本で知ったのですが、ゼロックス社のジョー・ウィルソン氏は、以下のように、お金がなくともイノベーションに投資続けることが重要だと言われていたようです。

「戦後、ハロルド社の製品需要が細っていることを知り、お金がないにもかかわらず、チェット・カールソンが開発する技術にかけた。」
「顧客にとって価値あるものを生み出すのがゼロックスであり、それを可能にしてくれるのが革新的な技術である。イノベーションに投資するか、それとも滅びるか-ゼロックスのDNAを形成するウィルソンの教えである。」
イノベーターは死なず 日本経済新聞出版社 2008年8月出版より)

こんな時期だからこそ、顧客にとって価値のある技術・サービスを開発することによって、優位に立つチャンスなのではないかと思っています。

とは言ったものの、果たしてプロシード国際特許商標事務所は顧客にとって価値のある新しいサービスを提供できているのでしょうか?

自問する日々です。

<今日のまとめ>
1.特許出願のニュースで株価が上昇することがある。
2.イノベーションによって新たな価値を提供できる。

お読み頂きありがとうございました。

なお、株価のデータについては、yahoo financeを参考にしました。


起業家支援プロジェクト DREAMGATE

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