2008年10月23日木曜日

日本の農業のビジネスチャンス(中国商標)

こんにちは、

プロシード国際特許商標事務所
弁理士の鈴木康介です。

今日は、日本の農業のビジネスチャンスの話です。

先日、上海出身の友人のHさんとランチに行きました。

もともとは、両親が日本に遊びに来るついでに、北海道に行きたがっており、中国人向けの北海道旅行を提供している旅行代理店の話をするのが目的でした。

でも、段々と話が弾んで

「Hさん。刺身とか食べられるんだ。

 結構、生ものだめな人多いじゃん。」

「好きだよ。

 最初は抵抗あったけど、今は大好きだね。」

「ふ~ん。

 そうそう、Hさん。青森事件って知ってる?」

「知らない。何?」

「中国で、青森って名前で果物の商標登録が申請されて、一回は登録された事件。

 Hさんは、日本に住んでるから青森県を知っていると思うけど、来る前は知ってた?」

「ううん。知らなかった。

 日本の知名だと、東京、大阪、名古屋、博多、北海道ぐらいかなぁ。

 北海道はなぜか、あこがれていた。

 逆に、鈴木さんは、奥さんと結婚する前に、中国の地名をどれくらい知ってた?」

「えっと。。。

 北京、上海、広州、成都、重慶、青島ぐらい。今はもちろん、もっと知っているけど。

 確かに、外国の地名って良くわからないよね。

 中国の商標法でも一般的に知られている外国の地名は登録できない。という規定があるけど(中国商標法第10条)。

 まあ、日本の県レベルでも中国ではほとんど知られていないから、登録されちゃうんだね。」

「鈴木さん。

 中国の省、今、どれくらい言える?」

「う。たぶん、15,16個ぐらいは言えるけど。全部は言えないかも…。

 そうそう。話は変わるけど、中国で日本製の野菜や果物が売れているってほんと?」

「うん。

 安全っぽいし、高品質で、美味しそうなイメージがある。

 今の仕事やめて、私も日本野菜の商社やろうかなぁ。と考えることときもあるよ。」

「だから、中国で日本の地名の商標を取ろうとする人が多いんだ。

 なるほどねぇ。」

というような、会話をしていました。

中国では、現在、日本製の野菜が人気があるようです(特に、有機野菜系)。

そして、目鼻の利く人は、日本の地名は、中国では一般的に知られていないので、中国で商標登録をして、権利行使を考えているのではないでしょうか?

むしろ、市場のニーズがあるのですから、こちらから攻めて行って、先に中国で商標権を取るとともに、市場シェアも獲得したらいかがでしょうか?

もちろん、アサヒビールさん達の山東朝日緑源農業高新技術有限公司のように、中国に農業分野で進出するという方法もあると思います。

参考:日経ネットの山東朝日緑源農業高新技術有限公司の記事

<今日のまとめ>
1.中国では、日本の農作物のニーズがある。
2.中国では、日本の地名が登録される可能性があるので、先に農協などで取ったほうが良い。

お読み頂きありがとうございました。


起業家支援プロジェクト DREAMGATE

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